2020年度のケアマネの試験日は2020年10月11日(日曜日)に開催されました。
2021年(令和3年)の第24回のケアマネージャー(介護支援専門員)試験は10月10日(日曜日)の予定です。
独学でじっくり・ゆっくり勉強を始めると6ヶ月、通信講座などを使っても最短で2ヶ月から3ヶ月の期間が必要になりますので、もうそろそろ進めていかないといけない時期になっています。皆さんはもう勉強を始めていますか?
私は通信講座などのテキストを自分にあった勉強の仕方を確立して、1ヵ月のケアマネ試験勉強で合格率20%の大台を切った平成24年度の第15回の試験に合格しました。
確実に合格点を取るためにお伝えしたいことはこの3つです。
- 生活リズムを整えて勉強時間を習慣化する
- 小さな目標を確実にこなす(短期集中型でやるか?長期分散型でやるか?)
- 覚えることは確実に覚えてから、理解できないことは放置して進めない
●こちらから自分に合うケアマネージャー試験の講座を見つけられます。
そこで、『いつから勉強を始めるのか?、勉強時間はどのくらいなのか?、独学なのか?通信講座を使うのか?』など、人それぞれ勉強の仕方は違っていて、幾通りもやり方があると思いますが、私が合格できたコツをこのブログ記事で解説していきます。

まずはあなたは受験資格があるのかどうかを確認しましょう。
前回の2018年(衛生29年)からテストを受ける資格が大幅に変わっていますので、受験資格がないのにケアマネージャー(介護支援専門員)試験の勉強をしても話しになりません。結構、いらっしゃるので要注意です。
ケアマネの受験資格を確認する
29年からのケアマネ試験の改定・変更点
基本的には国家資格を持ってずっと働いている方にはあまり関係ないですが、無資格で介護職についていた方や相談員業務をされていた方は、充分に確認する必要があります。
ケアマネ試験の受験資格・申込みがいつまでか?と、どれくらい勉強時間と勉強期間が必要なのかを知る
実務経験見込み証明書を働いている職場、必要であれば以前に働いていた職場で書いてもらわないといけません。
以前の職場に問い合わせしたり、郵送したりしてもらわないといけないので、ここは早く手配しておかないと期限ギリギリだと間に合わなかったりします。
①自分が受験できるかを確認する(5~6月までに確認する)
ケアマネージャーの受験資格に必要な国家資格一覧
②現・過去の職場で実務経験見込証明書を書いてもらう(6~7月)
③受験の申し込みを行う(5~8月上旬,都道府県によって異なる)
⇒ケアマネージャー受験申し込みの方法はこちら
④介護支援専門員実務研修受験試験【筆記試験】(毎年10月の第一日曜日が試験予定)

⑤合格発表(11月下旬)

⑥介護試験専門員実務研修受講・課題提出(1月~)

⑦研修が無事終了後、名簿登録(2月~3月)

⑧登録証明書発行(3月下旬~4月)
詳しくはケアマネ試験の申し込みから資格取得までの流れ をご覧ください。
ケアマネージャー(介護支援専門員)試験の申込みは、都道府県によって違いますが、6月から申込用紙の配布が始まり、だいたい7月末~8月上旬で締め切られます。実務経験の証明書も必要なので、余裕をもって申し込みましょう。
ケアマネ試験対策は目標を決めることが重要になってくるんですが、それもいつから始めるのか?どのくらい勉强に使える時間があるのかで異なってきます。
ケアマネージャー(介護支援専門員)試験まで期間に余裕がある方の勉強方法
絶対受かる合格方法はありませんが、合格の確率を上げる方法はいくつもあります。
基本テキストを隅から隅まで暗記する必要はありませんが、やっぱり合格する確率を上げるのであれば幅広く勉強しておく必要があります。その場合は、下で説明するように生活のリズムを見直して、自分にあった勉強方法を確立しましょう。
第19回(平成28年度)は13.1%と低い合格率でしたが、第20回(平成29年度)は25.1%とどんと上がりました。その要因としては介護支援分野と保健医療福祉サービス分野の合格基準点が下がったことによります。
ケアマネージャー(介護支援専門員)試験の合格点は正解率が大噎ね7割を超えないといけませんが、試験の難易度によって毎年前後しますので、20回の試験では甘かったと言えます
20回の試験で残念ながら不合格になった方は、過去最大の合格のチャンスを逃してしまったことになります。介護や福祉の資格だけでなく、基本的に資格試験は受験者・保有資格者が飽和状態になるので、年々難しくなるわけですから。
それでもケアマネージャー(介護支援専門員)試験に受かりたい・合格したいと思うのであれば、いつから勉強したらいいのかな~、と思っていないで、すぐに勉強を始める方が間違いなく合格に近くなります。
●短期集中でやるのか?じっくりコツコツやるのか? 講座を選びましょう。
受験者の多くが介護福祉士さんからのステップアップです。一生に過酷な介護の現場仕事をしてく自信がない方は今のうちに資格をとっておくほうが後で楽です。
試験まで勉強する時間が短い・仕事や家事の両立ができていない方
勉強期間が2週間くらいで合格したという知人が何人もいます。
実際に私も理学療法士(PT)働きながら仕事と勉強を両立させて独学で合格しました。介護福祉士で働いていた同僚も、モド等買っていましたので、やはり集中できなくて思ったように進まないこともあると思いますが、集中して自分のやり方を見つけるのが得策です。
もうテストが迫っていて、しっかり勉強する期間が短い方はできる限り過去問を説いて、解説をしっかり読んで理解して、肉付けする形でやっていくのが1番合格への近道です。
ただ、介護保険の現場で働いていて医学的知識や介護保険のシステムなど、ある程度の知識がないと簡単に合格するのは厳しいかなと思います。
合格するための目標の設定
以上の準備が整ったら、ここで目標を決めます。
私の場合は、理解することに重点を置いていたので教材の隅から隅までを読んで、覚えないといけない所は丸暗記するまで徹底的にやり抜きました。徹底的にですよ。ここ重要です。
私の場合の目標設定はこうでした。
- 1週間で40時間の勉強時間を確保する
- 過去問で最低8割以上の点数を取る
- 完全に理解する
これらを可能にするために、まずは生活習慣を見直して勉強時間を確保しました。
残業や用事でその日の勉強ができなくても、休日でカバーします。
この目標も人それぞれなので、これにしておきましょう!ということは言えませんが、目標を決めるポイントはこちらです。
勉强に集中できない方の多くが、目標設定が曖昧なんです。
私の目標を見てもらうとわかりますが、「週40時間と過去問で正解率9割以上」いう基準を設けています。その結果、完全に理解できる状態になっていると、順序立てられているんですね。
今から勉強する、できるだけやるということは具体性に欠けるために行動できなくなります。より具体的でシンプルな目標をたてたほうが、言い訳せずにスムーズなスタートをきることができます。
なので、勉強時間を決める、このテキストを今週中に終わらせる、過去問は10回繰り返しやって全部間違っている部分を指摘できるようにする、など期限と数値を決めると勉強しやすくなります。
最初はケアマネジャー試験の勉強する習慣と環境を整えることが重要
さて、ここまできてやっと具体的な私のケアマネ試験の勉強方法です。
はじめにやっていただきたい事は、ケアマネージャー試験の勉強ができる習慣と環境であるかどうか考えて欲しいという事です。
多くの方が働きながらの勉強されるわけですので、 そこの部分を構築してからでないととても非効率になります。
私は、まず自分にルールを課しました。
●帰宅後は、食事の後は休まずに入浴し、その後勉強する。
●仕事の昼休憩の合間に前日の復習(読み返して暗記もの・記憶を定着させる)
●1週間のトータル勉強時間(週40時間)を必ずクリアする
仕事が終わって食事を取ってからの休み時間が長い事に気が付きました。
ですので、まずはそこを改善。 疲れている方も、取り掛かってしまえば勉強できますからね。
仕事の昼休みは、前日の理解度と記憶の呼び起こしと記憶を固定化するためです。普通の記憶力の人なら、余程の印象や理解していない限りすぐに忘れてしまいますから、ここ大切です。
最後の項目について。
私の場合、1週間で40時間勉強すると決めていました。1日5時間ちょっとですので、かなりハードですけど、1ヶ月くらいの辛抱です。絶対受かってやる!という意思が強ければ、そんなに苦にならないです。
とは言っても、残業があったりや外せない用事もある、知人や家族との時間の調整ができず、できないこともあるでしょう。 その場合、やむ終えず勉強できなかった時間は、自分に厳しくして 休みの日にカバーすることは必須です。
なので、自分の勉强ペースを正確に言うと、平日は4時間、休日2日は10時間位勉強していました。
(4×5)+(10×2)=40時間という具合です。ただ、これも昼休憩の1時間を含めていましたので、実際に仕事から帰って勉強したのは3時間くらいでした。
これくらいだと、あれ?がんばればやれそう」ってなりませんか?
以上を続けることで、9割上の正解率でかなり余裕をもって合格できました。
決まりごとは、勉強スタイルや生活のリズムも異なり人それぞれ違っていて良いと思います。
自分のルールも3週ほど続けると習慣になります。
これは間違いありません。 習慣になってしまえば、あとは楽なものですので、1~2週頑張りましょう。そうすると自然に学ぶ姿勢が日常化できます。これホント。
さて、本題に入っていきます。
ケアマネージャー試験で最初にやることは、取っ掛かりやすくすること
まずは大まかな概要とポイントを抑えよう
ケアマネージャー(介護支援専門員)を受けられるということは、病院で働いていたり老健でパートで働いていたりで、医療・介護系の資格を必ず持っているか実務経験があるはずです。だから、大なり小なりある程度の医療的知識があると思います。
しかし、施設の相談員の仕事をしたり、リハビリや介護部門の管理職などで統括していない限り、介護保険の内容やその他のサービスの詳細を把握している方は少ないでしょう。
ですので、多くの方々は保健医療サービス分野以外はあまりわからない状態の方がほとんどでケアマネージャーの試験勉強を始めるんです。
ケアマネ試験の出題範囲を見てみましょう。
- 介護支援分野:介護保険制度と介護支援サービスなどについて
- 保健医療サービス分野:保険医療サービスの知識(高齢者の疾患、介護技術、検査などの医学知識、保健医療サービス各論など)
- 福祉サービス分野:福祉サービス知識(相談援助、福祉サービス各論、他制度など)
つまり、 介護支援分野や福祉サービス分野についてはスタートラインはみんなだいたい同じってことです。
簡単に言えば、オススメの参考書をはじめからやるのではなく、苦手な分野から最初に・重点的に勉強していきましょうっていうことです。(相談員さんは介護支援・福祉サービス分野は得意ですよね)
ほとんど知識がないにも関わらず、がむしゃらに頭に詰め込んでもなかなか理解できず、覚えられないのは当たり前なんです。
ほとんどの方々が受けられるこの介護支援と福祉サービス分野について、 まずは何とか頭に入れしようと考えました。
どうしたのか?
まずは、頭の中を何となくでもいいので大まかに覚える事。
頭の中の細かなブロックではなくて、大きなブロックを作り上げる事に2週間程度費やしました。 頭がまっさらな状態ではなく、グレーな状態にしておくという感じです。
それで私はこれから始めました。もちろん、これだけで一夜漬けでいけるかって普通の人は無理です、不十分ですよ。念のため。
そして、この時に必ずやってほしいことがあります。それはこれです↓。
●少しでもわからなかった用語や制度名など
●苦手だと思った制度やややこしいと思った施設
●何度もこれはでてきてるな、と思った箇所
以上を必ずノートに書き出しておいて下さい。
これは後で凄く重要になります。
大まかにポイントがつかめたら、ユーキャンなどの通信講座で勉強していく方法が効率が良い
介護支援分野、医療保険サービス分野、福祉サービスの 大まかなことが頭の中で整理できたら、次は詳細を覚えます。
使った教材は、ユーキャンやニチイなどの通信講座の資料をいくつか取り寄せてみて、最終的に1番充実してると思ったユーキャンの通信教材を使いました。
ケアマネージャー教材の資料請求はこちら
を見てみてください。

ニチイや東京アカデミーでもすごくまとまっている教材なので、自分にあってると思ったものを選べばいいと思いますので、もし、気になる通信があるなら、どこも無料なので取り寄せてみることをおススメします。
参考:【比較】ケアマネの通信講座で良かった教材はこちら

あとはユーキャンの速習レッスンは上の教材の内容がかぶってしまいますので、副教材としての公式テキストをまとめた参考書を1冊買いました。どんたく、翔泳社の完全合格テキスト、成美堂出版の現役講師が教える合格テキストなどです。
ユーキャンとは、また違った解説方法や要点をまとめてくれているので、別の出版社の本もさらっと見ておくとなおよいですが絶対にやっておいた方がわかりやすいとは思いませんでした。 ちなみに、公式テキストは本屋で読みましたが細かい内容すぎで絶対いらないです。
私はこのユーキャンの通信の教材を隅々まで読んで、副教材のテキストは時間のあるときに流し読みしていました。 更に上記の抜き出しておいた所をアンダーライン等でチェックして、再度、2~3度熟読して詳しく覚えました。
ここでのポイントは、苦手な所だけではなく、 以外に飛ばしてやってしまいがちな所まで苦手な所に肉付けするように覚えることです。
そして、ある程度細かい所まで覚えてから、各々の章末にある 「チャレンジ!過去&予想問題」を解きました。
この章末問題は○×問題なので、以外に簡単ですが、 ここで『覚えきれていないな・・・・』と思ったところや、 間違ったところを、このテキストに赤色でアンダーラインを引きます。
ここまで来るのに1ヶ月程度です。
ここでさらっと過去問をやって、再度苦手をチェックする
ここまできて過去問5年分をちょちょっとやって、難点くらい取れているか、今の自分のレベルを確認します。
さらっとやるには理由があります。
介護支援専門員の過去問をやりすぎると、 答えを覚えてしまって、直前の実力を試すことが出来なくなる、 からに他なりません。
ここでの過去問をとく意味は、あくまで 【苦手のチェックと出題傾向の把握】
ですので、必ず間違ったところをチェックし、点数も付けてください。
各々の分野で7割以上を超えている点数をとれているか・いないかも必ずチェックしてくださいね。(私はこの1回目の過去問は、総合5割の正解率、 福祉サービスの正解率は3割程度で散々な状態でした。。。)
私は自分で解答用紙を作り、それに書き込みました。
解答だけでなく、苦手な問題や似通っていて区別がややこしい施設、 これ何度もでてきているな、なんて事をチェックする欄をつけて作成 していました。
チェックし終えたら、ここでもユーキャンなどのまとめ本を再度開いて、 過去問で間違ったところにアンダーライン等を付けて苦手な所、 曖昧な所を確認します。←ここめっちゃ重要です。
最後に頭に叩き込む期間を作る
この時点で、テキストがアンダーラインだらけになっていると思います。なってない方は勉強しなくても受かるんじゃないですか?って思います^^;
- 難関試験なので当然と思いますが、受かれば仕事の幅が確実に広がります!
- 新しい仕事ができます!! 体に負担のかからない仕事につけます!!!
・・・なんて言い聞かせて、私は頑張りました。
ここからは、アンダーラインを引いた所を何度も何度も声に出して読む、 耳から入れて聴覚的に覚える、わかり易く一覧表にする、絵にしてみる、 友達に説明してもらう等等で、徹底的に頭に叩き込む事に徹しました。
この頭に叩き込む期間も2週間程度費やしました。
ここで合格できるかどうかが決まるといっても寡言ではないでしょう。
追込みの過去問2回目に突入
頭に叩き込んだら、再度過去問に取り掛かりました。
1回目から時間が経っているので、(私は)答えも忘れていましたが、これでよいのです。 人間の記憶は消えていきますが、一度やった事はすぐに蘇ります。
ここから、記憶の呼び起こし作業でした。
過去問をやって、2回目は7~8割の正解率になりました!が、安全圏には入っていません。。
ここでも間違った所を再度叩き込み、施設基準や人員基準等を一覧表にして頭の中を整理する。 (介護施設の人員基準や規則を一覧にしました。A4で10枚以上^^;)
これを試験日前日まで繰り返して、14回 介護支援専門員実務研修試験に挑んだわけです。
「今年の試験は難しかった」という声ばかりでしたが、 私は過去問でやった所や、肉付けして覚えた所ばかり出題されていました。 正直、難易度が低くて簡単な試験だったな、っていう感じでした!^^
その証拠に自己採点で8割以上取れて安心できました。それで予想通り、無事に合格できました!!
以上が私の勉強方法の流れです。
がむしゃらに丸暗記するのがダメなわけではないですがとっても非効率です。ほとんどの方が働きながらケアマネージャー(介護支援専門員)試験の勉強を続けるわけですから、いいテキストで効率よくやっていかないと体が持ちません。
私はユーキャンの通信講座と副教材として速習レッスンを使って受かりました。まずは、テキスト選び・通信講座比較をして、自分にあった教材で勉強することをオススメしています。
早く取り掛かっておけばよかったと後悔する前に、 まずは無料で教材選びから始めてみましょう。
